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No.310 そして・・・前にもどる(4)

  福賀が稀に見る優秀なデザイナーであることは業界の誰もが認めるところだった。

 これで人材獲得勝負は明かに株式会社雪月花の勝利に終わった。

 他社はその結果を当然の事として認めて福賀の活躍を見守った。

 何故、知名度の高い既存の会社ではなく低迷している”雪月花”を選んだかについて

 福賀が化粧品で出来上がっている会社ではなく、未だ其の部門さえ持たない

 会社で化粧品部門をつくって挑戦したかった事が株式会社雪月花選択の理由として

 彼にオファーした其れ其れの会社は納得した。










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  事実、彼の働きは綿密な計算によって企画されていたので社内でのコンセンサスを

 スムースに通りながら速やかに商品の研究から、そして製造と宣伝計画からが

 一貫して流れる様に行なわれて期待に応じた成果に繋がって行った。

 彼の入社から2年後には純益が2倍になった。

 その伸び率は翌年も大きくなり株主への貢献度はますます高くなって行った。

 株主から福賀を役員にして早急に出席させてくれと要望する声が高まった。

 取締役会で福賀の役員昇格が議題に上がった。

 身体の体調が思わしくない社長が辞任の意志を告げられ会長として止まる事に

 なって副社長の月下が社長に選任された。

「ところで株主様から化粧品宣伝長福賀君の役員昇級を願う声を戴いていますが
 如何でしょうか?これから4年目になるところですが明かに彼の我が社への
 貢献度は並々ならないモノがある事は事実として収益に反映しています」

「会長としては異議ありません。彼が我が社に来てくれた事それが在っての事で
 月下さんの大きな功績だと私は思っています。同時に福賀君の働きは群を抜いて
 素晴らしい結果を出しています。年功序列を越える充分な価値があるでしょう」

「そうですね。月下さんがスカウトされた功績は大きいです。そして又スカウト
 された福賀部長も素晴らしいです。業績も2倍3倍と上がっています。私は
 賛成です。彼に電話で聞いてみてはどうでしょうか」

「そうですね。此方の意向を伝えて彼の気持ちを聞いてみます。









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  福賀の答えは役員へのお誘いに感謝します。

 出来れば専務取締役でお願い出来ればお受けしたいと思います。

 これが彼の答えだった。

「そう言う事ですが如何ですか?」

 暫く誰も唖然としたのだろう、声が無かった。

 平の役員もしくは宣伝部担当の常務取締役が通例だが、専務とは・・・

 答えに窮するのも当然だ。

「私は良いと思います。彼を呼んで理由を聞いてみませんか?」

 役員の面々は救われてように頷いた。

「そうですね。其れが良いと思います」

 彼が役員会議室に入って来た。

 其れと同時に会議室の電話がなった。

 秘書室長が電話をとる。

 表情が険しい。

「何かね・・・」

 月下社長が聞く。

「受付に総務部担当の常務さんにお会いしたいとお客様がお見えになっています」

「解った」

「あの総会屋でしょうか?」

「間違いないだろう」

 其の時福賀が・・・

「総務部担当常務さんは所用で出掛けている事にして私に行かせてください」

「君が行ってくれるのか?」

「何か策でも・・・?」

「はい、あります」

「解った。もしもし今其方に行くから応接室にご案内してお待ちねがってください」

 福賀が其の儘一階の受付に降りて行く。

「総務部担当常務は出掛けられているので私が来ました」











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  受付の社員に応接室に案内されて福賀は入った。

 入口の奥に一見して其れらしい客は座っていた。

 お茶を断ったから社員は入って来ない。

 福賀は何も言わずに背広の内ポケットから折り畳まれた書状を取り出した。

「なんだ此れは?」

 福賀は黙って書状を広げて行った。

 みるみる相手の顔が青ざめていく。

「これを証明出来るモノがあるのか?」

 福賀は上着を脱ぎシャツを脱いだ。

 そして後を向いた。

「解った。しまってくれ。今日は来なかった事にしてくれ。二度と来ない」

 飛び出すように其の男は帰って行った。

 素早くシャツを着て身繕いを済ませ福賀は応接室を出て・・・

「済んだから心配ありません」と伝えて又会議室に戻って行った。

 その間に受付から報告の電話がいっていた。

「福賀君ありがとう。助かりました。私は株主総会の度に自命がちじまる思いで
 精神的に凄く負担だったのです。今だから言いますが・・・」

「地道常務申し訳ありませんでした。役柄とは言え嫌な役をお願いしていました」

「もう二度と来ないと言っていましたから大丈夫だと思いますが其の役は僕で良かったら
 担当させていただきます」

「今まで何年も付き纏われて株主総会では会社の弱いところを執拗に追求されて大変でした」

「どんか方法で撃退をしてくれたのですか?」

 それは内緒ですと福賀は微笑んだ。

 そして入社3年で専務取締役が実現した。

 






 続きます。


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 次回もよろしくお願いいたします。    

N0.309 そして・・・前にもどる(3)

  今までに無い◯◯が多い現実では皇室典範に・・・

 これはどんな法律改正にも最優先にすすめられるらしい。

 安倍政権は先の参議院選で2/3の議席を獲得したから憲法改正?改制の

 議論を始め改憲に進めようと意気込んでいる。

 しかしだ。

 ちょっと待てよ・・・そう安倍首相の思い通に行くだろうか。

 憲法を変えられる2/3勢力は絶対権力だから

 やろうと思えばどんな事でも出来てします。




  先日、天皇がご自分のお気持ちを語られた・・・そして

 「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に過去の反省と今後、戦争の

 惨禍が再び繰り返されないことを願われた。

 しかし、安倍首相は加害と反省に触れずと東京新聞は報じていた。



  片やイメージの世界の福賀はデザイン界の其れだけではなく大中企業の

 注目を浴びながら低迷している中小企業に入ってしまった。

 それは新入社員の入社式が行なわれる其の日の新聞一面広告で知る事になった。

 社名変更と日本宣伝アート協会・会員で国際アートフェスティバルで

 グランプリ受賞した福賀貴義の紹介と化粧品宣伝部・部長として入社が大きく

 掲載されていた。




  何故どうして?

 オファーをしていた夫々の会社は最大級の衝撃に打ち拉がれた。

 彼の働きは想像以上のものがあることは株式市場に大きな反映で明かだった。

 そして株式会社雪月花の総務部には株主からの電話が殺到した。

 その年のクリスマスには雪月花化粧品が発売されTVCMを始め店頭や野外広告や

 駅の巨大広告の斬新さは驚きとともに好感をもって歓迎された。

 TVCMには手話が取り入れられ視覚障害をもつ人達には福音声でのCMメッセージが

 送られて商品の情報やイメージが伝わった。

 




 つづく


 おまけ

 蕎麦処「湧水」の九割蕎麦
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 深大寺参道入口なある「鬼太郎茶屋」の庭にて・・・
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 吉祥寺atre地下にて
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 戦争はいけません。

 戦争に巻き込まれる方向に進め事だけは何としても

 避けなければ行けません。

 いつまでも核の傘下に居て良いのでしょうか?

 歴史から何を学ぶのでしょうか?

 反省無くして未来があるのでしょうか?






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 次回も宜しくお願いいたします。  

No.308 そして・・・田中喜代司と「テルミ」202号

 梅雨が明けました。

  ギラギラした太陽が眩しい毎日になります。

    残暑お見舞い申し上げます

   非情で凄惨な悲しい事件が起こり、今までに無い地震や豪雨が

  局地に集中しています。

  地球はどうなって行くのでしょう。

  当り前の事が当り前であってほしいです。



   グラフィックデザインの仕事を来ていて其の仕事は

  不特定多数の人を対象と居ているものでした。

  ところが其の中に目の不自由で物事を見て感じる事が出来ない日とて地が

  入っていない事に気が付きました。

  其れは或る日突然にです。

  それでは行けないと一緒に形を楽しめる様にしようと思い立ったのです。

  一般の人達に見えない世界が在る事を知ってもらおうと作品を作って

  アピールする事にしました。

  東京だったら銀座だろうと銀座で個展を行う事にしました。

  ケント紙を4枚重ねて後から反転した下絵の選を追って突き出しました。

  それは点字の手法です。

  それから36年ほど経ちます。

  テルミに創刊号から関わらせていただき34年目になります。
  
  202号の8・9月号です。

  青色の部分が凸版印刷が開発した発泡インクで印刷して熱加工し

  凸になっています。

  画像はクリックしていただくと別枠拡大で見ていただけます。






  

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  次回もよろしくお願いいたします。