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イメージ・2 No.33 そして・・・秘密その2
「あの〜〜〜お背中に青い線が描かれているようですが・・・
それは?」
「あぁ、これ?。
これは秘密なんだけど・・・」
「秘密?」
彼の背中に秘密がある。
秘密を私に見せるために敢えて裸身をさらしたのだ。
「秘密を私に?」
ナミカは自分の想像を確かめてみたかった。
「そうです。
未だ此れを彫った人以外に誰も知らないことなんです」
そんな〜!
凄く怖いよな大きな秘密を〜私に?
またナミカの胸はドキドキワクワクし始めた。
「・・・・・・・」
「いけなかったかな?」
ナミカは声が出ない。
黙ったまま彼の黒みがちの目を見詰めて頷いた。
「嫌だから断り続けたんだけど・・・。
断りきれなかった。
承知するほかなかったんだ」
ナミカは彼を見詰めたまま動かなかった。
「彼は日本の刺青会の名人の称号を持つ五代目彫辰でね。
この青い線を彫った人だけど。
僕を大学に通い始めてから毎日のように見ていたらしい。
僕もね、大学の手前の公園を歩いている時感じていたんだけど・・・。
ちょと前の下校途中にとうとう五代目彫辰が目の前に現れた」
ここで彼はちょっと間をとって・・・
「びっくりしたよ。
そして・・・
『学生さん、突然で本当に申し訳ないです。
私は刺青師の彫辰ってもんですが貴方にお願いがあって毎日のように
此処に来てお待ちしておりました』って話しかけて来た」
その時は桜が満開を過ぎて殆ど散ってしまった頃だった。
「そして・・・
『私はもう年で貴方に六代目を是非継いでほしくてこうしてお願いに上がりました』
って・・・とんでもない!
そんな事頼まれても受けられません。
僕には見ている夢がありますからってっ断った」
彼はここでその時のことを想って深く息をすって吐き出した。
「その五代目彫辰はそれでも諦めずについてくる。
公園を下る道を『お願いします』って言いながらついてくる。
振り切ろうと早足になる僕に必死でついてきながら『お願いします』と
言い続けた」
そして・・・と彼はナミカを見詰めて話続けた。
「小走りに僕を追い越して僕の前に廻って土下座したのは、ちょうど西郷さんの銅像の前で・・・
『学生さんお名前も知らずに申訳ありません。
ですが私は貴方があの大学に通われ始めた頃にお見かけして感じたのです。
六代目はこの人しか居ないと。
毎日のように貴方を伺いその感じを強くしました。
失礼ですがお友達にも少しばかりお話を伺いもしました。
とても優秀で真摯に学ばれていらっしゃる方でお願いするのは勿体ないとだと
断念の心にもなりました。
しかし、貴方しか居ないと想う心は断てませんでした』その人は一気にそこまで
言って・・・」
彼、福賀はその時の状況に居る感じになったのだろう。
顔が紅潮いていた。
「着流しの懐から白鞘の匕首を取り出して正座した膝の前に置いた。
そして僕の目を射るような目で見上げて来た。
その目には彼の五代目の魂が映っていた。
断られたら死ぬ。
そんな覚悟が極限であることを示していた。
命は何ものにも代え難い大切なもの。
僕にはとんでもない事だけど、この人には命をかけるモノなのだろう。
そう思って承知してしまったんだ」
「それがお背中の青い線だったのですね」
「そう。
これから未だ墨を入れていくんだけどね」
そして・・・福賀はナミカに秘密だからねと唇に右手の人差し指をあてた。
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おまけ
自分で作るゴボウ茶
二本のゴボウを皮ごとささがけにして天日干しにしたもの
(パラパラにして五つの平たいざるにキッチンタオルを敷き、分けて干したものを集めたもの)

テフロン加工のフライパンで空煎りする。
弱火で・・・焦げないように離しては近づけを繰り返しながら煎る。

弱火で焦げないように気をつけながら10分程空煎りしたもの

出来上がり
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次回もよろしくお願いいたします。
イメージ・2 No.32 そして・・・一つの秘密
彼のその名は福賀貴義。

今、国際アート・フェスティバルへ出品する作品の製作中。
それが海をモティーフ(素材)にしていることはナミカに伝わって来た。
ナミカは彼を未だ見ることが出来ない状態で視線を線が描かれている
大きなキャンバスに釘付けになっていた。
未だ呼吸が普通の状態に戻っていない。
「ゴメンね 此処は僕の唯一自由な世界だから。
そのままの僕の世界をそのままに見てもらった方がいいと思って・・・
ここは縄文時代なんだ」
縄文時代?
そうか愛の民族だった縄文人の世界なのか。
少し解って来た感じがするとナミカは思った。
彼を感じられて来るとナミカの気持ちもそれだけ落着いてきた。

喉の乾きも潤い次第に部屋の様子と彼の姿も目に入ってくるようになった。
「縄文時代は私も好きです」
「そう。
多分ナミカさんも好きなんじゃないかと思ってた」
つながった気持ちがつながっていたんだ。
ナミカは嬉しかった。
すると彼の裸も縄文人に見えて来た。
筋肉質なのだろう。
何かで鍛えている感じもする。
ナミカの弟は高1でアメフトをやっている。
でも、いろいろなモノや様子が見えてくると不思議なものも見えてくる。
「今、国際アート・フェスティバルに出すモノを描いているんだ」
「それでお忙しいのですね」
「其れもあるし学校の課題もあるしその他にいろいろしなければならない
事が沢山あるんだ」
そうなんだ。
想像もできない忙しさだったん様子がやっと解った。
「あ、電話くださったのに留守していてごめんなさい」
「いや、こっちこそ何度も電話してくれたのに留守していてゴメン」
やっと打ち解けてきた感じがしてナミカに笑顔がみえた。
「あの〜〜〜お背中に青い線が描かれているようですが・・・
それは?」
「あぁ、これね。
これは秘密なんだけど・・・」
「秘密?」
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No.31 そして・・・?
今、私は彼に逢いたくて此処に来た。

ここは彼の部屋。
それは私の世界ではなくて彼の世界。
そこに私は居るのだ。
ナミカは自分に言い聞かせていた。
「コーヒーとお水を・・・」
ナミカは乾いた喉からやっと絞りだ出して応えた。
「どうぞこっちに来て掛けてください」

気持ちが落ち着いて来ると少しずつ周りの様子が解ってきた。
ここは彼のアトリエ兼住居のようだ。
壁際のソファーに掛けて出て来た水を飲むと・・・
向かい側の奥の方に大きなキャンバスが置かれていて・・・
何か線のようなものが画面に走っているのも見えて来た。
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No.30 そして・・・そこには?
「ど〜ぞ 開いていますよ」

中から福賀の声がインターホンを通して聞こえて来る。
ナミカは一生懸命に自分に言い聞かせた。
私は彼を知りくて彼に逢いに来たんだ。
ただそれだけなんだ。
彼がどんな人か知る事が出来たらそれでいい。
大丈夫!私は大丈夫。
何が大丈夫か解らないけど大丈夫。
そう自分に言い聞かせながらドキドキワクワク震えるこれから膨らむだろう
小山のような胸をシャツの上から左手で抑えて右手でドアのノブを回して手前に引いた。
「あぁ!」
柔らかい光が部屋の中に広がっていた。
其処には二・三人の裸の女性の間に裸の彼が立っていた。
其処でナミカは軽いめまいを感じてドアのノブに後ろ手で捉まって堪えた。

「大丈夫です」
聞かれもしないのに大丈夫だと言った自分をナミカは覚えている。
「大丈夫?」
彼に聞かれた事も覚えている。
はなれた距離にいて、そこからナミカを気遣って見詰めている彼がいた。
部屋の光が背負ってる彼の全身は蔭におおわれている。
大丈夫だいじょうぶと気持ちに言い聞かせてナミカは呼吸を整えた。
「は〜ぁ は〜ぁ は〜ぁ」
幾つか目を閉じて深呼吸を繰り返すと気持ちが少しずつ落ち着いてきた。
でも、まだナミカの胸は大きく波打っていた。
(そうです。私の名前はナミカ。それは漢字にすると波香ですから波打つのよ)
何を考え何を思ってるか?
解らないけれど、ただ何でも良いから落着かなければ・・・。
ナミカは懸命に落着こうとしていた。
そんなナミカを微動もせずに彼は柔らかい雰囲気を感じさせながら立っている。
それだけがナミカには救いだった。
気持ちが落ち着いて来て見えて来たものがある。
裸の女性と思ったのはマネキン人形だったこと。
でも、彼だけは間違いなく生まれたままの姿だったのだこと。
何でなんで彼は裸で私を迎えたの?
そんなナミカに・・・
彼を知りたくて来たのだろうって何処からか聞こえてくる。
そうだけど・・・?
「何か飲みますか?」
それが三つ目の彼の言葉だった。
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No.29 そして・・・始まる
二度目の海から帰ってナミカ達3人がお茶をしながらイメージを広げている。
何しろ今日はナミカのそして・・・を聞きたい。

「ナミカは彼が忙しいからって逢っていないわけ?」
「逢いました」
ナミかは友達が押して来るのを感じて知りたい答えを先にした。
「そうなんだ。
未だ逢った居ないのかと思って心配したわ」
「心配って可笑しくない?」
もう一人の友達が笑った。
「でも、私の方の電話番号も渡していたから・・・私が3回電話した後で
一度電話をくれていたの」
「じゃあ、全然つながらずに居た訳ではないのね?」
多少これまでの事情が見えて来てホッとした表情が見えた。

3人は其処で紅茶を口に運んで窓際に目を移した。
そして・・・
あの日のあの海の潮の香を思い出した。
「ナミカ?彼の事を外で働いていた大学生に聞いても何も解らないの」
「私も聞いてみたけれど知らないって・・・」
だから知りたいのよ。
そんな気持ちがナミカに伝わって来た。
「彼は国立アート大学の3年生だったわ」
「へ〜ぇ 芸術家の卵だったのね」
意外な正体に二人は顔を見合わせて。
「意外だったでしょう?
私も想像もいていなかったもの。
でもね、ちょっと変った感じがしていたわ」
「彼らとも付き合いはないらしいし・・・」
「いつも、一人で何か考えているみたいだって言ってたわ」
「ナミカはそんな感じに魅かれたみたいね」
「何処で逢ったの?」
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「開いてますよ」
ナミカがドアのインターホンを押すと中から彼の声が応えて来た。
まだ高校2年生の私が男の人が一人で居る部屋に入っていいのだろうか?
高校生でなくても女性一人で男性一人の部屋に入るのはルール違反だろう^^。
「ど〜ぞ」
彼が呼んでいる。
私は彼に逢いたくて此処に来たんだ。
大丈夫、大丈夫。
ナミカはドキドキ鼓動が鳴り響く未だこれから膨らむ胸を押さえて
入って行った。
「あぁ!」
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イメージ No.28 そして・・・東京
東京はアスファルトジャングルと言われるごとく実に人工的で嫌な暑さだ。
「ナミカ今日空いてる?
よかったら此れから3人でお茶しない?」
「そうね。
私も今そんな気持ちがしていたところ・・・」
「じゃあ、いつものお店で・・・」
蒸しかえる暑さを出来るだけ避けて陰を求めながら3人は落ち合った。
「ナミカ?
何か在りそうな感じ・・・」
「解る?」
「解るわよ、ねぇ〜」
「解るわ」
「そうなの」
「そうなのって・・・やっぱり」
「電話しちゃったの」
「え!」
「いつのまに?どの人に?」
二人の友達は顔を見合わせて・・・
「知らなかった」
「私も知らなかった」
「中で働いていたスポーツ刈りの・・・」
「え〜〜〜!」
「え〜〜〜!」
「え〜って?可笑しいみたい」
「いいえ、可笑しくないです。
でも、意外だったから驚いたの」
「私も、ナミカがあの人にって、可笑しい訳じゃ決してないのよ」
「何か今まで無かった感覚を感じたの」
「ナミカが感じた初めての感覚?」
「そう・・・この人何だろう?
そんな不思議な感覚だったの・・・知りたいって思った」
「そうなんだ」
「不思議な感じがしたんだ」
「そうなの・・・知りたい・・・もっと感じたいって」
「それで・・・アドレス聞いて・・・電話してみたの」
「そして・・・」
「なかなか出てくれなかったの」
「居るのに?」
「いえ、留守だったみたい」
「って話せたのね」
「そう、やっと5回目に」
「5回も掛けたの?」
「うん どうしても知りたかったから」
「何を?」
「どんな人か・・・」
「それで・・・?」
「5回目につながって聞いたわ」
「どんな人ですかって?」
「まさか〜そんな事聞く訳ないでしょう」
「それで何か収穫あったの?」
ナミカは暫くだまって外に目をむけていた。
「どうしたの?ナミカ」
ナミカは道側のガラス窓の外にあの日あの時の海の風景を見ていたのだろう。
「ナミカ?気持ちは海にいっちゃてた?」
「ゴメン、そう海が浮かんで来てそちらに行っていたみたい」
「それで・・・?」
「そして自分で解らない位に気持ちが前に進んじゃって・・・。
お忙しいですか?って聞いちゃった」
「うんうん、したら・・・?」
「そしたら『忙しいです』って」
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No.27 そして・・・ナミカ・3
暑い夏は未だ続いていた。


友達からの電話でナミカは家のベッドから起き上がった。
「ナミカおはよう」
「おはよう どうしたの」
「お天気いいし、海に行かない?」
ナミカは枕元にある時計で時間を確認した。
時計の針は今、6時29分を指している。
「いいわよ。
この前は海の話はしなかったが、今日は違っていた。
「明るくて健康そうな」
「外に出ていた学生と中で働いていた学生がいたわ」
「そう其の外で呼び込みしてた学生に電話番号聞かれてたの」
「教えたの?」
「教えたわ」
「掛かって来た?」
「来た」

「それで・・・?」
「逢ってはいないわ
話しただけよ」
「それで今日なのね」
「そう言うことだったんだ」
「ま〜ね」
果たして今日はどんな展開になるのか?
今日の海はどんな表情で迎えてくれるのか?

約1時間で海の家のある駅に着いた。
「さ〜ぁ 着いたわよ」
「着いたわね」
「わ〜〜〜空が青い!」
「太陽が上から迫って来るみたい」
ぞろぞろ小さい子を連れた家族や夏休みの中高生が歩いて行く。
みんな海に向かって気持ちは突進しているのだろう。
ナミカ達もつられて急ぎ足になる。
「潮の香りがしてこない?」
「してくるぅ」
「近づいたのが解るわね」
「見えた〜〜〜!」
ナミカ達が行く海の家は海岸へ出る手前の角にある。
葦簀張り小屋ではなく福賀の友人の親が経営している二階建ての海の家だった。
「居た居た」
「いらっしゃ〜い」
「来ましたよ〜」
「本当に来てくれたんですね。
本当に来てくれるとは思っていなかったですよ」
「本当?」
「本当です」
「お世話になります」
「さぁどうぞどうぞ 3名様よろしく〜〜〜」
ナミカ達は再開した学生から奥の学生へと声で案内された。
「さ〜ぁ 今日は夕日が落ちるのを見るぞ」
そしてナミカはこの日福賀と・・・
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No.26 そして・・・ナミカは・2
太陽が・・・
海の向こうに・・・
傾いて・・・
揺れ始めた。
「もう〜お帰りですか?」
海の家でアルバイトをしている青年の声がした。
「ええ・・・」
「また来てくださいね」
「ここの海 気に入ったから また来ます」
この海の家にしようと決めたナミカの友達が応えた。
「待ってます」
海が・・・凪
太陽が・・・
西の水平線に落ちて行く。

西陽を背負ったナミカ達を青年達が眩しそうに日焼けした顔から
あの浜辺の波のように白い歯で微笑みかけている。
「さようなら・・・」
「じゃぁ〜また」
ちょっと名残惜しそうなのはどっちだったか?
太陽は口まで沈みながら両方を眺めていた。
メインストリートを駅の方に戻りながら海を振り返って見た。
太陽は殆ど海の中に沈みかけていた。
「こんど来た時は夕日が沈むまでいたいな」
「そうね 今日みたいに晴れているといいわね」
「それは大丈夫よ みんな晴れ女だしさ」
「そうね そう言えば一緒に行く日で雨が降った日は無かったわ」
「本当だ!」
それは初めて知った共通の不思議だった。
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No.25 そして・・・海は
砂浜は焼けるように熱い。
「いってらっしゃ〜い」
呼び込みをしていた青年達が笑顔で送り出してくれる。
「行ってきま〜す」
ここにしようと決めたナミカの友達が応えた。
「この海岸って初めて?」
それぞれが顔を見合わせて確かめ合った。
「初めて」
「私も初めて」
「私は・・・」
ナミカだけ答えず首を傾げて応えた。
此れから行く海岸の話をしていなかった。
三人はそれが何故か解らない不思議な事件のように感じて可笑しかった。
「海の家の他に食堂や遊技場もここは違う感じ」
「レトロな感じ?」
「それも在るけれどヨーロッパの雰囲気も感じるわ」

「少し焼こうか?」
「そうね 今年初焼きだから」
「ほどほどでいきましょう」
一度自分たちの海の家に帰ってビニールシートを取って来て
「この辺でいいかしら?」
「いいんじゃない」
お互いに日焼け止めのオイルを塗り合って太陽と向き合った。
青空に白く輝く太陽が微笑んで
今年の夏は良い事があるよって太陽がナミカに言っていた。
青い青い海は白い歯を見せて笑っているように優しい波が立っていた。
いつもお越しいただき有難うございます。
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イメージ・2 No.24 そして・・・ナミカと出会う
それは秋の声が未だ聞こえてこない小さな入り江の海岸だった。

福賀は友達の家が出している海の家を手伝っていた。
そこに女子大生と伺われる3人組が通りかかって足を止めた。
手伝いは福賀以外に二人居て、外で呼び込みをしている。
「ナミカ此処にしない?」
中の一人が何かを感じたようだ。
「いいわよヤマノがよければ・・・私はいいわよ」
「私もいいわよ」
とノノ子が言った。
「じゃあ此処に決めました〜よろしく」
「いらっしゃい!3名様お越しです〜♫」
此の様子をぽっかり浮いた雲と青く広がる静かな海が見守っている。
次ぎに来るドラマを楽しむように・・・♫

いつもお越しいただき有難うございます。
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